心配やこだわりが強い | 用賀こころのクリニック 用賀駅北口から徒歩1分の精神科
心配やこだわりが強い
誰でも、自分の手や身体が汚れているんじゃないか、ドアノブや手すりが不潔じゃないか、自分が誰かに悪いことをしてしまっているのではないか、家の戸締りをきちんとしただろうか、ガスや電気を消しただろうか、という感覚を持っています。
それは通常は「心配」という考えであり、人によって差はあるものの、その度合いが強いと「心配性」や「神経質」と言われることもあります。しかし、汚れているのが心配で過剰に入浴や洗濯を繰り返す、怖くて手すりに触れない、自分が誰かに危害を加えているかもしれないと不安になり周囲に確認する、鍵やスイッチを何度も確認してしまう、というような形で、日常生活に支障がでたりそのために周囲の人を巻き込むことが起こると、そのような考えを強迫観念と言い、その考えに基づく行動を強迫行為と言います。
これらは、強迫症、うつ症、統合失調症、自閉症スペクトラム症など様々な精神疾患の症状として表れることも知られています。そのため、適切な診断を受けて適切な薬物療法や心理療法を受けることによって、円滑に生活できる手助けとなる場合があります。
また、決まった手順で日々の生活をすすめないと気が済まない、いつもと違うことをするとだめな気がする、不吉な数字や言葉を避けるようにする、物の配置が定まっていないと心配になる、というようなタイプの「心配」もあります。これは別の角度から見ると「こだわり」とも言われます。
おもちゃや文房具を綺麗に並べる、決まったルーティンがある、起承転結がきちんとした話し方をしないと落ち着かない、というこだわりもありますが、これらは誰でもある程度あってもおかしくありません。しかし、そのこだわりの度合いが通常より行き過ぎていたり、そのこだわりが崩れた時に大きく動揺してパニックになったりする、という場合は精神科に気軽にご相談ください。
このような強いこだわりは、強迫症、うつ症、統合失調症、自閉症スペクトラム症、てんかんなどでみられることが知られており、薬物療法や心理療法で良くなることがあります。
さらに、長年こだわりを持って決まった生活を送ってきたのに、ここ最近それが乱れてきて違う生活をし始めた、という場合もあります。身体の病気が影響している可能性やこころの病気が影響している場合もありますので一度ご相談いただくことをおすすめいたします。